« バリアフリー | トップページ | 一人ひとりが見つめる観光 »

2009年7月13日 (月)

地域の論理と企業の論理

大きく環境が変わる、時代とともに変化してきた、だが、やみくもに変化する時代は終わっている。負の遺産という言葉は聞かれなくなったが、依然として負の遺産はあり、まちがいなく負は増えている。景気回復の名のもとに隅に追いやられていても、正の遺産、将来にわたって守るべきものはある。

山形市に中高層建築に係る紛争を未然に防止し、もって地域住民の良好な居住環境の保全に資することを目的とした中高層建築物等に関する指導要綱というものがある。
これによると、建築主等は、特定中高層建築物(高さが20メートルを超える建築物又は地階を除く階数が6以上である建築物)を建築しようとするときは、確認申請の手続きをしようとする日の30日前までに、建築計画の内容について、近隣関係住民に対して説明をしなければならない。また、近隣関係住民から当該中高層建築物等の建築計画について説明会の開催等による説明を求められたときは、速やかにこれに応じなければならない。説明会を開催したときは、その結果について、近隣関係住民説明会結果報告書の提出の際に市長に報告しなければならない。(抜粋)
 
あるマンションの近隣説明会、これは指導要綱にもとづくものであり、地域にとっては大事な説明会。
ここは、商業地域に指定されているが、1~2階建ての住宅が立地する閑静な住宅地、前は趣のあるお屋敷だったところで、環境が変化することに対して地域はどう答え、どう対応していけば良いのか。
43mの建物が建つ、その影響は日照、雨・風・雪、気温といったことから騒音・電波・プライバシー・色彩・圧迫感など、物理的、精神的障害全てである。
説明会では施主と地域との間にコンサルが、最初から最後までコンサルペース?どうも説明を聞いているとこういうことのようである。
「様々な問題が起こります。問題はそれぞれ家によって違います。個別に対応します。」、これまでそうしてきたし事業を進めるにはこの方法が一番と思っているからであろう、地域の問題とならなければ説明会は成功と考えているのでしょう。山形市にとって、地域にとってどうなのか、そんな話はない。
企業は土地を取得したからには利益を上げる形で土地を処分する、これが企業の論理だがその論理に、地域にとって将来にわたって良い社会資本になるようにと考えられているのであろうか、その視点は見つけられない、終始個別対応の説明会のようである。
一方、地域にとってはどうか、やはり地域が合意できるもの、景観を含めた環境、コミュニティなど、地域が受け入れられるかどうかであり、50年、100年を見通してどうなのか考える、地域の責任は重たい。
地域は望んでいないが企業は絶対する、企業の論理と地域の論理のせめぎ合いと考えるよりも、一緒になって良いものを創っていく、青臭いがこれがないと力勝負、法の中での戦いとなる。それでも、相互の立場を尊重し、互譲の精神をもってというところか。実は行政の論理もあるのだが、ここは自主的にと隠れてしまう。

「高さは下げられないか」、「できません」、それで終わりではない、「何故できないのか、高さを抑える検討としてどういうことをしたのか、影響はどの程度あって緩和措置はどのように考えているのか・・・」、少なくともこのような疑問が出る。また、売ったらそれで終わりの状況で本当に大丈夫なのか、企業論理に対して地域は真剣にぶつかっていくしかない。
環境が大きく変化することに対して地域として受忍できるのか、この気持ちの整理と良いものを創っていくこころが地域の一人、ひとりに求められている。子供たちに何を残すのか。

様々な影響に対するシュミレーション、生活レベルの影響度のチェック、これが先ず必要、影響度の理解がない限り先に進めない。「建ててほしくない」、これは地域の気持ちであろう。地域が意思表示しない限り物事がはっきりとしてこない、地域でよく話し合うことを。

よく理解して判断する、疑問点は残さないようにする、これが大事と思う村中秀郎

« バリアフリー | トップページ | 一人ひとりが見つめる観光 »

一感一言 村中秀郎」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、いきなりですがコメントさせていただきます。
内容を読むと中高層ビルをたてる場合は地域住民に説明しなければならないとありますが、それ以前に、山形市では問答無用で特定地区外では建てられなくなるの間違いではないでしょうか?

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« バリアフリー | トップページ | 一人ひとりが見つめる観光 »

2019年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
無料ブログはココログ